the Strokes/First Impresions of Earth

the Strokes/First Impresions of Eart

 あけました。1/1に発売されたばかりのストロークスを。そして聞きました。地球の第一印象と冠されたこのアルバムを。先立って各種のレビューでも語られてたとおり、本作はこれまでとは少し違った、正確には進化したアルバムである事は間違いない。が、実際に何が違うのか?ボーカルであるジュリアンの歌い方?随所に見られるハードロック的な手ほどき?製作に費やされた時間?表面だけ舐めればこれらは間違いではないだろう。しかし、それではなまぬるいレビューにしかならない。もっと単純に彼らが繰り出す音そのものの表面が変質してるではないか!?彼らが元来持ち合わせているアート的な手触りは残るものの、これまでの作品群ではどこかツルツルとしていて難なく入り込めた音が、今作ではもっとザラザラしていてこちらも身構えないとすぐに圧倒されてしまう。そんな感触に変貌している。間違いなく彼らの音楽は聞き手に考えさせ、それゆえに受け取られ方が幾通りも存在する類のものである。いや、実際のところ全てのロックはこうあるべきではないのだろうか?そう、2006年にやっとロックがここまで辿り着いたのだ。
どこまでいけるか。