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 お気づきの片もいらっしゃるかもしれませんが、現在当Blogは死んでおります。今後は私の個人的な日記は全て13diaryにて公開します。このBlogはthe Brown Mountain専用のものですが、彼らも最近動きがないため、しばらく更新も出来ません。また、動きがありましたら13diaryの方で報告しますのでリンクなども13の方へ張りなおして下さいませ。

the Strokes/First Impresions of Earth

the Strokes/First Impresions of Eart

 あけました。1/1に発売されたばかりのストロークスを。そして聞きました。地球の第一印象と冠されたこのアルバムを。先立って各種のレビューでも語られてたとおり、本作はこれまでとは少し違った、正確には進化したアルバムである事は間違いない。が、実際に何が違うのか?ボーカルであるジュリアンの歌い方?随所に見られるハードロック的な手ほどき?製作に費やされた時間?表面だけ舐めればこれらは間違いではないだろう。しかし、それではなまぬるいレビューにしかならない。もっと単純に彼らが繰り出す音そのものの表面が変質してるではないか!?彼らが元来持ち合わせているアート的な手触りは残るものの、これまでの作品群ではどこかツルツルとしていて難なく入り込めた音が、今作ではもっとザラザラしていてこちらも身構えないとすぐに圧倒されてしまう。そんな感触に変貌している。間違いなく彼らの音楽は聞き手に考えさせ、それゆえに受け取られ方が幾通りも存在する類のものである。いや、実際のところ全てのロックはこうあるべきではないのだろうか?そう、2006年にやっとロックがここまで辿り着いたのだ。
どこまでいけるか。

2005年アルバムベスト5!!

Brown_Mountain2005-12-28

 師走です。至る所で年間ランキングが発表されているので、当Blogでもやっちゃいます。2005年アルバムベスト5!!ルールは今年1年間に発売または日本盤化されたアルバムの中から特に優れていると私が判断したモノを5つ選びます。但し、企画モノやベストアルバムなどは除外。それでは早速行きましょう
第5位

ディーモン・デイズ (CCCD)

ディーモン・デイズ (CCCD)

凄いねゴリラズ。本国イギリスでのアルバム全部再現しようって企画も大盛況、デーモン念願のアメリカ制覇も達成してほんとにいい作品作ったなぁ。後はblurの新作。来年辺りとは聞いていますが、期待しております。
第4位
サイレント・アラーム

サイレント・アラーム

ちょうど一年前くらいは期待の新人として騒がれていた彼ら。今年1年の開始のベルはBloc Partyによって静かに鳴らされていた!?最近はライブも評価されるようになって、実力派バンドとして活躍してるようです。私も、サマーソニックでの彼らのステージと前に立っていたブタ野郎の肉厚は忘れられません。
第3位
I’m Wide Awake,It’s Morning

I’m Wide Awake,It’s Morning

それにしてもね、昨今バンドブームか何か知らないけど、みんなうるさ過ぎるんだよ!!ズンドコ楽器弾いてりゃいいってもんじゃねぇんだよ!!っと思っていた穏健派ロックファンに朗報だったのが、ブライトアイズのシングル2枚が米チャート1位・2位独占というニュース。まさにフォークの復権。この出来事はアメリカにおけるロックが健全な形態を取り戻しはじめた確固たる証拠。来年はこれを引き継いだ形のへとシーンが変革していく事を強く望む。
第2位
プランズ

プランズ

ブライトアイズのときにも触れたが、アメリカにおけるシーンが健全化していることは事実であり、その1つの事象としてデスキャブのメジャー移籍第1弾である今作もあげることができる。ワシントンD.C.のいちインディーバンドが、精力的な下積み活動を経て晴れてメジャーへと活動拠点を移し成功する。ここまでは今までにもよくあったストーリーだが、彼らの場合はインディーとメジャーの活動それぞれにおいてその方法論が根本的に変わっていないというところに、凄さがあるのだ。通常、メジャーへと移籍したバンドはレコード会社からの圧力などによって実験的な楽曲を避け、より歌モノへとシフトしていく傾向が強い。実際エモ畑での彼らの先輩である諸バンドもこういった経緯で潰れていったケースがいくつもある。しかしデスキャブはそういったジレンマに陥ることなく、自分達のアイデンティティをメジャーでもしっかりと貫いている。彼らにとってメジャー移籍とは「レコードの販売元を統一して、リスナーにとってより快適な環境を整える」というベンの発言にある以上のことは意味しないのだろう。あっぱれ。
第1位
フューネラル

フューネラル

やっぱりこれですよ。アーケードファイア。カナダから届けられた夢と妄想の音楽団。本当に素晴らしい。実は本作が初めて世に出たのは昨年9月。しかし、彼らの本格的なブレイクと日本盤化が今年という事もあり、今回少々強引ではあるが、ランクさせて頂いた次第であります。それにしても今年の、特に後半はこのアルバムを何回聞いた事か。あまりに私のツボを的確に刺激し、一気に桃源郷へと導いてくれるその楽曲の素晴らしさゆえに、いつまでも独り占めしたくなるような感情に陥ってしまう。是非皆さんにはネイバーフッド曲群、並びに後半最も輝かしいリベリオン(ライズ)を聞いていただきたい。何か名盤を聞いてみたいと思っている方ならばなおさらだ。

Picaresque/The Decemberists

Picaresque/The Decemberists

 寒くなりました。12月です。そろそろ皆さん師走で忙しくなるのでは?でもその前にはクリスマス。ちょっとメランコリックな雰囲気も味わいたいものです。そこで、The Decemberistsはいかがでしょうか?直訳すると12月野郎達。米オレゴン州ポートランドからの五人組で、ヴァイオリンやアコーディオンそしてコントラバスなどの印象的な楽器を奏で、あっちの世界まで一直線!!
 まだまだ日本では全く無名のバンドながら、PVなんかを見ていると本国ではそこそこ人気者なのか?彼らをつまみ食いしたい方はこちらのレーベルサイトから漁ってください。

Madness/Divine

Madness/Divine

 オリジナルから20年以上も経過し、なおも我々の胸を打つ無敵のビートが存在する。あの踊り、チープなサックス、ふざけた7人のスーツ男。Madnessである。今月はそんなおどけたスカ集団を切り口に、スカのリズムやその心得がいかに現代の音楽シーンに影響を与えたかを考えてみたいと思う。
 Madnessとは軽快なビート、変則リズム、胸を打つベタベタなそして暖かいメロディーを持つバンドである。1970年台後半、イギリスは一連のパンク時代を経験し、あの粗悪な音と暴動に飽き飽きしていた。正確にはSex Pistorsだけでイギリスはおろか世界が満腹状態であったのだ。しかし、パンクの残党は燻りながらも自分達を満足させてくれる音楽を求めていた。彼らの望みはただ退屈な日常、絶望的な日々の暮らしを忘れさせてくれるシーンの到来であった。しかし、状況はいぜんとして悪く、刹那的な喜びへと目が向けられるようになる。そうして彼らは暴れることに見切りをつけ、踊ることに専念し始めた。これが80年代に見られるスカとエレクトロニカの2大政党時代の到来である。両者に共通するのは、共に原点をパンクとしていた事であり、またその最終的な目的が現実を忘れる事であったという点である。独断と偏見に満ちているが、おそらくこれら2つの全く異なる方向性を最初に体現したのは、前者で言えばThe ClashのLondon Callingであり、後者ではJoy Division〜初期のNew Orderの作品群であろう。
 そこで今回の主役Madness。彼らはThe SpecialsやThe Slectarと同様にパンクとスカを融合させることを試みたバンドである。しかし、その一派の中でも彼らの魅了を一層引き出したのは、彼らの持つ圧倒的なポップネスである。The Specialsなどが不協和音などによる独特の暗さを持っていたのに対してMadnessはポップである事を常に至上命題としていた節があり、それは文句なしに"楽しい"パフォーマンスによって徹底的に貫き通されていた。日本で言えばホンダ「シティ」のCMに出ていた"ムカデダンス"といった方が分かりやすいだろう。
 また、「もの凄く切ない歌詞を底抜けに楽しく歌う」という手法を確立したのも彼らではないかと私は思う。代表曲It Must Be Love,My Girl等、泣きたくなるようなことを笑い飛ばすという行為をはじめにやってのけたのは、やはり彼ら以外に思いつかない。ただ、ここで考えて貰いたいのは、現在ではこの手法がもはやリスナーにアピールする為の常套手段となっている点である。
 以上、非常に長い解説になったが、ここで少しでも興味を持った方は是非ともこのDivineというアルバムを聞いてもらいたい。ここには彼らの歴代シングルが詰まっており、そのどれもが当時イギリスで大ヒットしたものばかりである。見た目は本当にバカだが、彼らはそのバカを確信犯的に演じている。幸いこの夏頃に当CDは再発版として1500円で販売されているので、是非とも手に入れて孫の代まで家宝にして貰いたい。

Ooh-LaLa

 大丈夫なのか?明日のthe Brown Mountainは。メンバーに言わせれば「肩の力が抜けた」らしいが、準備だけは周到にしてきた彼らにしては、今回は油断しすぎではないのかとこちらが心配してしまう有様。練習の様子を見ていても、どこか落ち着かない。Timはハチャメチャなアレンジでギターを掻き毟るわ、Bradはそんなのお構い無しで淡々とこなすわ、オマケにCharuは何度も携帯をいじるわで、緊張感など一切なし。
 しかし、演奏がいい!!声が出てる。ノリが出てる。バンドとしての一体感が以前とは比にならないほど伝わってくる。これはいい兆候なのか??これが明日の全員座りステージで通用するのか??真偽を確かめたい方は、是非明日の19時に京都Ooh-LaLaで会いましょう。場所は西大路蛸薬師東入る。それからよねさん、またまたご指導のほどよろしくお願いします。