9月の1枚

THE LIBERTINES

 今月から私が独断と偏見で決めたCDを1枚大プッシュしていく、disk of the monthというコーナーを設けたいと思います。本当は8月にもSUBLIMEをこれに認定していたけど、本格的にコーナーとしてやってたわけじゃないんで、今月から。
 ってことで9月のdisk of the monthはわれらがthe Libertinesの"リバティーンズ革命"に決定!!本日発売されたこのリバティーンズ革命、早速聞きましたがかなりよい。ではアルバムの内容に触れる前に、バンドの紹介から。
 ロックのルネッサンスと言われている現在、イギリスから「これぞ真打登場」っといわれ2002年にデビューした彼ら。構成は、ピーター、カール、ジョンそしてゲイリーの4人組。話は1996年ロンドンのイースト・エンドでピーターとカールが出会ったことから始まる。公式のバイオグラフィーでは「2人は『よき船アルビオン号をアルカディアまで』航海させることで合意した」となっている。少しカッコ付けすぎで分け分からんですが、多分運命共同体ってことでしょう。彼らは1stアルバム、リバティーンズ宣言で衝撃的なデビューをかざり、その人気は日本でもラジオ局のヘビーローテーションになるほどのものでした。しかし、彼らがメディアに登場する時には、必ずと言っていいほど喧嘩、麻薬、裁判といった言葉が付いてまわりました。特にピーターとカールの喧嘩は有名で、ステージも上でも度々問題を起こしてしまうほど。
 ほじくればいくらでもネタが出てくるので話を先に進めると、今作はそんな波乱万丈なバンドが2週間程の期間で完成させた快作であります。デビュー作ではパンクの要素が比較的強すぎた事と、彼らの出で立ち前述の立ち振る舞いなどから、イギリスの不良とみなされよくピストルズなんかと比較されがちでしたが、今作で歌われているのはピーターとカールの友情そのもの。今でも彼らがパンクであり不良であるのは変りないが、なんか切ない。この1枚の中で彼らは互いに傷つけあい、理解しあっている。そんな彼らの革命は一体いつまで続くのでしょうか?きっといつまでも続くでしょう。それではそんなリバティーンズ革命のリードトラックどうぞ。オフィシャルサイトで視聴もできます

Can't Stand Me Now/the Libertines
『An ending fitting for the start
you twist & tore our love apart
your light fingers threw the dark
that shattered the lamp and into darkness cast us...
No you've got it the wrong way round
you shut me up and blamed it on the brown
Cornered the boy kicked out at the world...the world kicked back
If you wanna try, if you wanna try
there's no worse you could do (oh oh oh)
I know you lie (i know you lie)
i'm still in love with you (oh oh oh)』

"始まりにふさわしい終わり
お前は俺達の愛を歪曲させ引き裂いた
お前の右腕から放たれたとどめの矢は
ランプ・シェードを砕き、俺達の暗黒へ向けて...
いや、それはお前のとんでもない考え違い
俺を黙らせたのはお前で、薬のせいにしたのもお前
世界から見捨てられた少年を更に追い詰めたのもお前
世界はそんな俺を更に容赦なく蹴り踏みにじった
お前がどうやろうと、誰がどうやろうと
これ以上ひどいことはお前にしかできやしない
お前が嘘つきなのも知ってるけど
(お前が嘘つきなのも知ってるよ)
俺は今でもお前を愛している"