Death Cab For Cutie/Plans

Death Cab For Cutie/Plans

 涼しくなったなぁ。ってか寒い!!夜の原付なんか特に寒い。これはせめて暖かい音楽でも聴かないと身がもたん。そういうわけで今月はDeath Cab For CutieのPlans。「可愛娘ちゃんのタクシー」という奇妙なバンド名の彼らは、アメリカのアンダーグラウンドシーンではちょっとした有名人。なにせ、10年以上もインディーで活躍し、作品は出すもの全て駄作無しの優等生バンド。2003年に出た前作で一気にメジャー層も射程圏におさめ、今回満を持してのメジャーデビュー。彼らはいわゆるエモ・コアとして語られる事が多いのだが、最近の作品を聞くと、むしろ本当のロックという意味でストレートなものが多い。勿論、そのポップセンスは1級品で、にくいフックが曲中に散りばめられてはいるが、それよりも魅力的なのは、楽曲それぞれが持つ開放感。#1のMarching Bands of Manhattanを聞いただけでもその辺は分かってもらえるのではないだろうか?個人的には今年のベストにも選びたい本作を、皆さんも1度味わってみてください。