ライブレポート①

 本日から、23日に行われたthe Brown Mountainの初ライブのレポートをお届けしたいと思います。この日の1曲目はthe Streat。イントロのギターから実に妖しい。歌いだす直前に「サイケを知ってるけ?」と放ったのは作曲者であるBrad。彼の頭の中にはthe Brown Mountain結成以前からこの曲の構想はあったようだ。「レトロな曲を作りたかった。それがサイケデリックなものであればベターだけど。」(Brad)
 そして、次にマイクを握るのはTim。彼が歌うこのOrdinaryと冠された曲は、以前当サイトでバンドのスタジオ練習の様子を紹介した際に、初めてバンドが取り組んでいた曲である。Ordinaly、直訳すると"普通、ありきたりな"という意味であるが、Timはこの言葉に毎年当たり前のように繰り返される夏と、またいつもと変わらない夏をすごそうとしている自分というものを当てはめている。「夏って、いい思い出があまりないんだよね。みんな夏になると必死で楽しもうとするだろ?で、自分も楽しまなきゃと思って焦れば焦るほど、楽しい思い出なんてできないんだ。」とTimがもらしていた事があるが、この曲は、まさにそんなTimの心情を現している。
 序盤の2曲はthe Brown Mountainの雰囲気を伝えるには充分すぎるほどであった。私はこの2曲が今のこのバンドを語る上で重要な楽曲であると思っているのだが、その2曲をライブ序盤にさっさとやってのけるこの出し惜しみしない姿勢。見事である。つづく。