ビートの襲撃

Brown_Mountain2005-02-10

 ただ今わたくしは、強烈なビートの襲撃に遭っております。もう寝ても覚めてもアノ電子音、ズンっと腹に来る重低音を感じずにはいられないほどに。そうですNew Order!!この春休みはずぅぅぅぅぅっとこいつらにやられっぱなしなんデス。私の部屋から彼らの音が漏れているのを聞いて、耳の悪いうちの家族は「テクノ聞いてるの?」とか「YMOみたい!」とかいう愚問を口にしています。確かにシンセやマシンビートが多く導入されているし、テクノやYMOっての分からなくもないけど、この音楽は絶対的にロックでありYOMに似ているのではなく、YMONew Orderに似ているのである。
 話を戻して、なぜそんなにも「今New Order」なのか?今月のDisk Of The Monthだから?いや違う。もうすぐ新作が出るから?それも違う。その証拠にわたしが聞いてるのは彼らの比較的古いトラックだ。ではなぜ?
 これは実に抽象的で本当に自己満足な分析なのだが、わたしにとってNew Orderサウンドは腹の中で聞いていた音ように感じられるのだ。どの楽曲も自分が見たこともない風景をイメージさせてくれる。そしてその風景はわたしにとって懐かしいモノなのである。これがいったいどういう理由なのかは見当が付かないが、New Orderサウンドは確かに脳みその奥に語りかけてくるのだ。
 New Orderの数ある名曲の中でも特にイチ押しのナンバーに、Perfect Kissという曲があるが、この曲が作成されたのはわたしの生まれた1984年!!どこか運命的なものを感じる。
 わたしは基本的に打ち込みサウンドをあまり好んで聞かず、生音勝負のロックばかりを聴いてきたが、最近では、このあまりに内省的な音の集合に身体を心をあずけてもいいのではないかと思うようになった。体育会的なパンクでもなく、文学的で繊細なストーリー・テリングでもない、あるがままの音、心というよりも精神にこだまするロックにわたしは侵されている。