Acid House

The Acid House

 現実にうんざりしてる人、もっと刺激を求める人、他人とは違うと自分に言い聞かせている人へ、今日はそんな人たちに1本の映画をご紹介します。
 Acid Houseはイギリスの典型的な労働階級の少年を描いた、3編からなるオムニバス映画。表現がカナリどきついため、ご家族揃っての観賞はお勧めしませんが、その代わり一人で真剣に見るにはもってこいの作品でしょう。ネタがばれるので中身には触れませんが、平和な日本でスクスク育った私達日本人には、相当ショッキングなテーマを扱ってます。暴動、ドラッグ、SEX、嘔吐、そしてどうしようもない人達。でもここで「どうしようもない」といってしまうのは、やはり私達が温室で育ってそれなりに保護された感覚を日ごろから持ってしまっているということの裏づけなのでしょう。
 この映画を知っていてしかも勘のいい人はすでにお気づきかもしれませんが、3編あるうちの真ん中の話では、Belle and SebastianのSlow Grafttiという曲が挿入歌として使われております。それもこの曲が映画のストーリーに忠実な歌詞で、しかももっともぐっと来るシーンで使われてるもんですから、私も思わずじんとしてきました。幸か不幸か吹き替え版を見てしまったので、その歌詞もしっかり字幕で登場(字幕版だとセリフとかぶってしまう?)。それにしても最後の話はカナリ笑えます。特に誰だか(名前忘れた)のお母さんが「お父さん帰ってくるわよ」という意味不明な言葉を連発するシーンなんかは最高!!
 梅雨で毎日しんどい時期に、このような頭がおかしくなる映画をお勧めするのはどうかと思いますが(正直しんどいです、心してかかれ)、きっとこれを見た次の日はいつもと違うところに目がいくハズ。

アシッドハウス [DVD]

アシッドハウス [DVD]